祖父が自営で林業をやっていたこともあり、自分にとっては多少身近であったが、こんなにも大変でイケてない産業だとは。少し例を挙げると、
・危険
全産業の12倍の事故率
教習所でヘルメットを被るよう習っても、林業組合や会社では誰も被らないので新人も被ることが出来ない
祖父も木が倒れてきて肋骨を折ったこともあった
・儲からない
総じて給料が安く、家族を養うことが出来ない。寿退社が多い(男性です)
・休みが無い
休みは雨の日だけ。日銭をもらうので、休んだら収入は無し。
祖父もそうであった。
(こうしてみると建設現場で働く溶接士や重機作業者も似たような状況かも知れない。)
もはや産業として成り立っていない。。。
どのような産業にすべきかビジョンが無いのではなかろうか。
短期的な利益を優先して山や斜面を丸々伐採し、切った分だけ(経費の7割の)補助金を得ている。本来は長期的な目線に立って山の生涯を考えながら伐採しないといけない。
木のオーナー、伐採者、加工業者がバラバラで、この木が誰にどのように使われているかもわからない。マーケティングが出来ていない。
人工林とはいえ、日本には木が多く、自然豊かと誇らしげに思っていたが、裏にはいろいろな問題があり、しかも手が打たれていない。東南アジア、アフリカでは伐採が続き、グレーな木材が日本に流れているという惨状。
ではどうすればよいか。
やはり長期的なビジョンを持ち、どのような産業にしていきたいかトップが示すこと。
そして木材に付加価値を付け、産業として儲かるようにしていくこと。例えばスイスの木製の時計のように。産業育成のために輸入を減らすことも考えないといけないかもしれない。国民はひたすら安いの物を買うのではなく、高くても国産の物を買うとか。そうして自分達で自国の産業を育てていこうとみんなで共通意識を持つ教育をするとか。
多くの分野の第一線で活躍されている方の話を聞いて、色々なことに興味を持つ、世の中を知ることは大人の教養として大事だろう。
しばらく追っていこうと思う。
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