学会参加のために沖縄に行って来た。幸いにも前日入りの許可が出たので、学会の合間を縫ってレンタサイクルでサイクリングをしてきた。とは言うものの今回は時間がかなり限られていた(学会前日の15時から18時まで、初日の7時から12時まで)ので思い切って沖縄南部の那覇周辺に的を絞り、いくつかの観光スポットを巡ってきた。
飛行機で落ちるんじゃないかと思う揺れに耐えた後に沖縄到着。天気は予報通り、雨。レンタサイクルをキャンセルしようかと思ったが、折角なので、気合を入れて強行することにした。初めての沖縄でこんな雨の日に自転車を借りるとは、とレンタサイクル屋のおっちゃんに笑われた。
まずは、那覇市にある旧海軍指令壕に向かった。壕の入口は山の上にあるので、いきなりのヒルクライム。普段なら足がぱんぱんになりそうだが、ここは旅の勢いで疲れ知らず。
指令壕は山頂の入口から薄暗い細く入り組んだトンネルが、山の中腹まで450mほど続いている。内部には、司令室や下士官の部屋や、追い込まれた司令官が自害した部屋などがあり、その際に使った手榴弾の弾痕がくっきりと残っていた。また、下士官の部屋(といってもただの洞穴)では10畳ほどのスペースに数十人が立ったまま寝ていたという。こんなところで最期を迎えたと思うと涙が出てきそうになった。ぜひ後世に残して欲しい場所だ。
その後は、首里城に向かったが、こちらもヒルクライム。晩飯が待っていると言い聞かせながら、ガシガシ登った。
首里城は江戸時代の少し前に栄えていた琉球王朝(その後は薩摩藩の支配下)が築いた城であり、日本よりも中国的な雰囲気を醸し出していた。あまり歴史的背景を知らないので、いまは一度見ればもういいかなと思った。
首里城からホテルへ帰る際には、行きとは違ったルートを採ったがために、迷子になってしまった。地図を見比べたり、通行人に聞いてなんとか無事にホテルへ到着。土地勘がないので、方向感覚もずれている。初めての土地でのリスク管理という意味で良い勉強になった。
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旧海軍指令壕。薄暗いトンネルが続く。 |
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ここで最期は迎えたくない。平和な時代に生まれてよかった。 |
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首里城の城壁。中国っぽい。 |
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君主が佇む城。 |
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玉座。圧巻だった。 |