久しぶりに本当に良い映画に出会った。
無私の日本人の心を描いた時代劇。堅苦しいものではなく、主演に阿部サダヲを起用した笑いあり、涙あり、感動ありの映画であった。
時代は約250年前の江戸後期。藩からの取り立てが厳しく、夜逃げするものも後を絶たない吉岡村。造り酒屋の十三郎はこのままでは村が衰退すると一念発起し、周囲のサポートを経て、何と、幕府に金を貸し、利息を以て年貢の取り立てを緩和するというもの。
自分の利益ではなく、村全体の利益を一番に考え、切腹覚悟で何年にもおよぶ活動を続ける。なかなかできるものではない。
困難にぶつかり、心が折れそうになった時に励まし合って当初掲げた大金を幕府に貸すという事業を成し遂げた。映画の中では初志貫徹した人はいなかったが、それも人間味のあってよいと思った。
何事も一人で成し遂げられるものではない。無私の心と良い仲間を持って、良い仕事をしたい。
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